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みささんブログ更新!皮膚は露出した「脳」なんですって!

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オイルトリートメントは皮膚に触れて行うものです
みさは「皮膚に触れることは脳に触れることと同じ」と習いました
また、自身の様々なマッサージや施術を経験から「オイルトリートメント」が一番好きでしたし効果を実感できました
そこで今回は桜美林大学 山口創先生の「皮膚感覚と脳」という論文をもとに
皮膚に触れることで心身に変化が起きるメカニズムや効果をお伝えしたいと思います

 
はじめに

皮膚に触れることの癒し効果は、経験的には太古の昔からわかっていた為
鍼灸、あん摩、その他皮膚に触れて心身を癒す手技は古今東西を問わず多くの文化で行われてきました
ただ、そのメカニズムや詳細が分かってきたのは最近のこと!
決して気休めではいことが科学的に証明されてきています

皮膚は露出した脳といわれる理由
①生理学からみると、皮膚と脳は発生の過程で同じ外胚葉から形成されている
②最近の研究では、皮膚にも脳にあるものと同じ物質が見つかっている
③皮膚の感覚は脳の体性感覚野で処理されるがその占める面積は脳内で非常に大きな割合を占めている為、脳に与える影響は非常に大きなものとなる
④皮膚は微細な刺激については脳での判断を必要とせず、皮膚が独自の情報処理を行っている可能性についても明らかになっている
触れることが様々な影響をもたらす理由


階層的役割
1 の身体レベル:人間の赤ちゃんも生まれてすぐは体温の調節ができない→しっかりと養育者に抱かれて体温を保持する必要がある(スキンシップの役割)
第 2 の情動レベル:スキンシップは赤ちゃんにとって、とても安全で快適な刺激→温かい心、優しい心が育まれる→赤ちゃんの時の養育者とのスキンシップが影響(脳内で身体の「温かさ」と心の「温かさ」を感じる部位の間で神経の連絡が密な為)
 
第3の認知レベル:スキンシップをしてくれる人=赤ちゃんにとっては不快や不安を取り除いてくれる人→特別な信頼関係の絆(愛着の関係)を築く

スキンシップ効果としての神経線維とホルモン〜C触覚繊維とオキシトシン〜
C 触覚線維の役割
①皮膚にある触覚受容器は(4 種類)→ツルツル、ネバネバといった刺激の特徴を解析する→識別機能
②細い C 線維を伝って脳に届く→C 触覚線維→触覚によって快や不快、安心感や嫌悪感等の情動を喚起→別名:官能機能→進化的にもっとも古い触覚線維
例:乳幼児がオシャブリを口に咥えたり、タオルなどを手に離さずに持っていたりするのは、柔らかい刺激によって安心感や満足感を得ているため
③脳では自己の意識や感情と係る「島皮質」や「前帯状皮質」、
自律神経の中枢である視床下部にも届いている→自分自身の情動を感じる役割自律神経のバランスを整える、自己の存在感といった自己意識を高めるはたらき共感という他者の情動を知覚する機能まで持っている

C 触覚線維を興奮させる方法
①C 触覚線維は触れるものの柔らかさが重要
実験では、メッシュ、ベルベット、綿の 3種類の材質を比べてみたところ、ベルベットで触れるともっとも発火した3)

②C 触覚線維は、触れる速さが重要
実験によると、秒速 3 ~ 10㎝で触れると発火が最大になり、それより速すぎても遅すぎても発火しにくくなる(図 2 参照)
およその速さの目安としては、肩から手の甲まで5 秒間かけて触れていく(ゆっくりした速度で触れる方がよい)

ポイント:手の平全体を使って少し圧をかけて触れる(適度な圧がないと効果が得られない)
     実験→相手の背中に秒速 5㎝ほどでゆっくりと触る→抑うつも不安も顕著に低下
     手を動かす速度を、速すぎたり遅すぎた場合→自律神経の交感神経が優位になり覚醒

ここまでのまとめ
『人は優しく包み込まれたり、ゆっくりしたソフトなタッチで触れられると「安心感」や「信頼」を得られ自律神経が整うとともに自己肯定感も生まれる』ということです!
現代の働き盛りの男性に正に必要な施術が
メンズエステ には詰まっているとみさは思いました

オキシトシンの役割


オキシトシンはスキンシップやマッサージをすることで分泌される
①皮膚から快適な触覚刺激が脳に伝わる→(視床下部)オキシトシンという神経伝達物質が分泌
②オキシトシン→副交感神経が優位→心身ともにリラックス、ストレスの軽減、血圧や心拍も下がる
③脳内ではセロトニン神経の活動を活性化→セロトニン神経は、不安や興奮した状態から、元の安定した心の状態に戻す

※医薬品などの合成オキシトシンもありますが、こちらは代謝されやすく持続効果は1時間程度と短くマッサージなどの方法でオキシトシンを分泌させた方が、長期的にはより良い効果を期待できることが分かっている
ケアする側にも高まるオキシトシン
(図 3)実験では、触れる側触れられる側、それらと同じ時間だけ椅子に座っている者の3 者について、施術の前後にオキシトシンの測定を行った結果  
なんと、触れる側のオキシトシンが最も増加していた( ´ ▽ ` )
「触れる」という行為はケアする側は、多少なりとも相手のことを慮り(慮る)ながら触れる為
「ここが気持ち良さそうだ」、「この痛みが良くなるように」などの気持ち
オキシトシンの分泌には単なる触覚刺激があれば良いのではなく、相手のことを慮るという優しさや思いやりといった心理面も重要なのだ。
弱い力と強い力~快の大切さ〜
①ゆっくりとした速度で、皮膚に圧をかけながら触れることに効果がある(決して、強く揉みほぐすような触れ方ではない)
②物理学の法則とは逆に、弱い刺激は強い刺激よりも、生体にとって大きな影響を与える可能性がある(強い刺激を与えた場合、生体の防御機能がはたらき反作用の力で排除しようとする為、強い刺激から受ける影響は小さくなる)

③一般的に、強く押し揉みほぐすように痛みを与えるような刺激を与えると、脳内では脳内麻薬様物質といわれる物質が出る→いわゆる「痛きもちいい」状態→この場合の気持よさは、身体にとって何も積極的な意味がない(もみかえしなどの副作用があることもあるから)

①〜③のような刺激の有益性や有害性を知覚しているのはまさに皮膚
有益な刺激には「快の感覚」が伴い有害な刺激には痛みの感覚が伴う
快の感覚があれば生体はその刺激を受け入れ、逆に痛み等の不快な感覚が伴えば、その刺激を排除する
皮膚は「露出した脳」ともいわれる所以は
このような皮膚への刺激を生体にとって
の有益性や有害性を判断するアンテナといった重要な情報処理をしている為

タッチングの力を活かす触れ方のポイント5つ
現在の時点でエビデンスがある効果的な触れ方 5 つ
⑴秒速 5 センチメートルのストローク
  ・C 触覚線維は秒速 5㎝で発火が最大になり、脳では快を感じる島皮質に到達
  ・自律神経の交感神経の働きが弱まり、副交感神経の働きが高まるため、リラックス効果も大
⑵手掌全体で触れる
  ・指先だけはNG→自分を汚い物のように扱われたと感じ、尊厳が傷つき不快な気持ちになる
⑶優しく圧をかける
  ・施術者の触れる手の圧が弱いと効果が得られない

⑷あたたかい手で触れる
  ・温かい手で触れられると安心して覚醒水準が下がる
 
  ・刺激は脳の島皮質に届く→心も温かくなり他者との距離が近づき親密な関係が築きやすくなる
   (冷たい手の場合は逆)
⑸触れるとき、離すときの手の角度
  ・触れるという行為は非常に繊細であり、相手のバウンダリー(境界)を侵害する行為
  ・触れる瞬間は、飛行機が着陸するときのように、手首から少しずつ指先にかけて接触
  ・手を離すときも衝撃を小さくするために、手首の方から指先にかけてゆっくりと離していく
タッチングの効果をあげるために
①タッチングは、心と体を含めたコミュニケーション
②侵襲性が高く、相手のバウンダリー(境界)を容易に侵害する行為のためタッチングを行う前に「見つめ」「話す」といった十分なコミュニケーションが重要
③触れ始めは、肩や背中、腕といった身体の外側の抵抗の小さい部位から触れること
(これらの部位は、普段から人に触れられることがあり、侵襲性が低い為)


入力と出力としての皮膚の役割

皮膚に触れるケアをする人にとっての6つの視点(図 4)
①皮膚は、触れて刺激を与える「入力」としての界面
②そのような刺激を受け取った皮膚は、それを脳に伝え、自律神経のバランスを整え、オキシトシンを分泌させたりする→健康な生体の活動を支えるための基礎となる「自然治癒力」を高める③すると自律神経や免疫系、ホルモンのはたらきで、全身の臓器や筋肉などの活動を健康にするように全身を整える④このように全身の末梢の器官のはたらきが整うことで、心も健康になる。「健全な精神は健全な肉体に宿る」といわれる所以
⑤そのような心のはたらきは皮膚に表れ、全身の臓器の状態も皮膚に表れる。「皮膚は内蔵を映す鏡である」といわれる所以である
⑥皮膚は心や内臓の状態を反映した「出力」としての器官としても考える必要があることがわかる

触れることではじめてわかる皮膚がもつ情報というのがある
・これは図で表すと「手」の中に「目」があるということ
・しっとりしているか、カサカサしているか、きめ細かいか、などは皮膚に触れて分かる情報
・触れることそれ自体が患者を癒す効果をもつ

このように皮膚はその見方によって、様々な側面を呈示してくれるマルチモダルな臓器
であるといえる


山口先生の論文はこちらからダウンロードできます。興味のある方は是非原文をお読みくださいませ
みさの施術は手技が多いスウェディッシュオイルトリートメントをベースにリフレや筋膜リリースを取り入れた完全オリジナルのトリートメントです!
スウェディッシュオイルトリートメントとは
「1830年代に、“スウェーデン体操の父”として知られるバー・ヘンリック・リンによって考案されたとされるオイルトリートメントのひとつ。のちにアロマトリートメントの手法に大きく影響を及ぼしたといわれています。特徴的なのが、少量の天然植物オイルを使って表層のケアはもちろん、深部の筋組織までしっかりともみほぐすというスタイル。これによって、血液やリンパの流れを促して老廃物を排出させつつ、ストレス解消・リフレッシュへと導きます。また、皮膚に直接天然オイルを塗布して保湿することによる美肌効果も。スウェーデン式トリートメントは、リラクゼーションだけでなく筋骨格系に対しても効果的に働くため、欧米では医療現場でも広く活用されています。」

※ビマージョ では天然植物オイルではなくお湯だけで簡単に落とせる水溶性オイルを使用しています
メンズ専用エステならではのゆったりくつろげる完全個室で心身ともにリフレッシュ&ストレス解消が目指せるみさの施術をご体感頂けたら嬉しいです
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