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さつきさん本の感想!銀の夜

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銀の夜
角田 光代


高校の同級生3人組でバンドデビューした、麻友美、ちづる、伊都子。
バンドは数年で解散したが、その後も交友関係は継続していました。

1児の母になった麻友美は、かつての栄光が忘れられず、子供を芸能関係の道に進めようと思っていて。

ちづるは、夫の不倫、イラストの個展の事等でモヤモヤ悩む日々。

勝気で自由な母の呪縛に苦しんでいる伊都子。
別々の道を歩み始めた3人ですが、今でも会い続けます。

ずっと母親が大嫌いだった伊都子。
その母親が末期癌になります。
わがままで勝気な母親が死ぬわけがないと、うろたえる伊都子は、健康食品、サプリ、占い師、次々に取り寄せます。

ある日、母と幾度も海を見た光景を思い出します。
海だ。海を見せるんだ。
あの人にもう一度海を見せる。
きっとあの人は思うはずだ。
生きるんだ。死んでたまるものか。
子供のころとおんなじに、強く思うはずだ。
生きていってやる。それが私の母でしょう。

霊能者が、宗教の教祖が、母を生かしてくれるかもしれないなんて、なんでそんなこと思ったんだろうと気づきます。

そう、海に行くんだ。
伊都子は、麻友美、ちづるに協力してもらい、病院から母を連れ出して海に連れて行きます。

海を見せる事はできましたが、帰りに容態が急変して亡くなってしまいます。
でも3人は後悔してません。
あの時見た神々しい光景、深い充実感。

特殊な経験をした3人は、日々の小さな悩みなんてたいした事じゃないと思うようになり、新たな道に向けて歩き出して行きます。​


さつきさんプロフィール
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